長年、様々な女性たちの相談に乗ってきた中で、気づいたことがあります。本当に変わる人、本当に前に進む人に、共通する「たったひとつのこと」が、ある。

それは、「自分を許す」ということです。

北から南まで、全国各地から、様々な背景を持つ女性たちが、私のところに訪れます。

子宮の痛みで苦しむ人もいれば、ホルモンバランスの乱れで疲弊している人もいます。不妊に悩む人もいれば、出産後の体の変化に戸惑う人もいます。

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相談の内容は、本当に様々です。でも、初めてカウンセリングに来た女性たちの顔をみると、ほぼ全員が「自分を責めている」という表情をしています。

「もっと強くあるべきだったのに、こんなに弱い」「普通の女性はこのくらい我慢しているはずなのに、自分は我慢できていない」「自分のこの体は、不完全だ」。

そういう自責の気持ちが、本当に深い形で刻み込まれている。

でも、話を聞いていくと気づくんです。その女性の症状は、決して「弱さ」の表れではなく、「その女性の体が、正直に、今の状況に対して反応している」という証だったりするんです。

そこで、私が最初にすることは、決して「この治療で治ります」という約束ではなくて、「あなたの体は、間違っていない。その反応は、正しい反応です」という認識を、一緒に確認することです。

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その瞬間、女性たちの表情が、本当に変わるんです。涙が出る人も多い。長い間、自分の体を敵だと思ってきたのに、「実は、この体は、私を守ってくれていたんだ」という認識が生まれるから。

そこから、本当の意味での「ケア」が始まります。不思議なことに、自分を許すことができた女性の方が、身体の改善も早い。ホルモンバランスが整いやすくなるし、痛みも緩和しやすくなる。

それって、医学的な観点からも、当然なんだと思います。自責と罪悪感によるストレスが、体の硬直を招いて、血流を悪くして、ホルモン分泌を乱す。

その悪循環を断つために、「自分を許す」ということが、本当に根本的な「ケア」になるんです。

私が40年以上、自分の痛みと向き合ってきたのも、結局のところ「自分を許す」という学習プロセスだったんだと思います。

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子宮腺筋症に苦しみながらも、「自分は間違っていない」「この痛みは、私の弱さではなく、私の体からのメッセージだ」という認識に至るまで、長い時間がかかりました。

でも、その時間があったからこそ、今、私は同じ苦しみにある女性たちの手を、本気で握ることができるんです。

「痛みの中にいたから、人の痛みがわかる」。その経験が、何物にも代え難い、私の最大の財産だと思っています。

今週、2週間にわたって、皆さんと一緒に、私の人生と向き合ってくれました。ありがとうございました。来週も、続きがあります。来週お知らせがあります。どうぞお楽しみに。